広島風俗と頑固男

俺は頑固一徹風俗男だ。この三十年間風俗でしか女を抱いてこなかった。俺はそれを誇りに思っている。とはいっても俺だってルーキーだった時代もある。そもそも俺は風俗に行くまでずっと童貞で頑張ってきたんだ。あの日、あの時、急に俺は風俗に行ってみたくなったのだ。風俗なんて金のある男が金のない女を抱いてトントンにするシステムでしかねえだろと俺は馬鹿にしまくっていたのを覚えているよ。俺の母ちゃんも、俺の姉ちゃんも、俺の妹も全員風俗嬢だったからそれも仕方なかった。そんなわけで俺が行った最初の風俗はソープだった。一番馬鹿にしていたのがソープだったからだ。いい大人が泡遊びで金稼ぎってばーか、バー――カ!! ってずっと思っていたんだ。でもそんな俺は悪夢のようなトラウマを植え付けられることになった。ソープってマジすげえのな。あれ、一番勝った気になるわ、人生、生きてきて勝った気になるわ! そしてその礼儀の正しいソープ嬢に俺は惚れたし、初めてなのにガンガンに中出し決めて、ソープ嬢もびっくりしちゃって、この日の俺の中出しっぷりは相当なものだったらしく、なんでも十分間精液が出まくっていたらしい。そんな馬鹿な訳があるかって思えないのは、気持ち良すぎて射精と同時に気を失ったからで、あ、俺まじに垂れ流してたかもしれないという、うんこやおしっこをもらしてしまうよりも恥ずかしい体験をしてしまったことだけがすっかり身体に染みつき俺のトラウマになったし、なんと病みつきにもなってしまったのだ。その時のソープ嬢は、ソープ業界の広報を担当する、実は超超エリートソープ嬢だった。そんなこんなでソープ嬢が嗅覚研ぎ澄まして読む、ソープ嬢にとっての少年ジャンプ的な立ち位置の情報誌に俺の噂が乗り、すっかり有名人になった俺はしかし一回しかセックスしたことなんかない。めちゃくちゃビギナーなひよっこでしかなかった。俺は興味を持ったソープという風俗で
次に行った時から馬鹿にされ続けた。なんだよこいつ、確かにスペルマ持続時間は桁違いだけど、技術はなんにもないし、うわー外れ引いちゃったよおおお!!!!! って嬢は思ったと思う。笑顔でイッたふりをしてくれたソープ嬢に俺はどんなお詫びをすればいいのか、ずんと沈んだ俺はリベンジに燃えた。徹底的に経験を積んだ。何万回もオナニーをして勃起継続時間を長くし、恥を承知でソープに通い続けた。そんな頑張りを最初は馬鹿にしていたソープ嬢も身を持って成長を感じ、ソープ業界で俺の評価がどんどん上がってくる。
ちなみにそんな俺は広島風俗でも大いに満足できている。